昼休みの歯磨きをするべきでない2つの理由と3つの正しいケア

昼休みに歯磨きをするOLは64.5%

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昼休みにトイレで歯磨きをする方が多いですが、どれくらいの人が歯を磨いているのでしょうか?

22歳〜34歳の働く女性にアンケートしたところ、昼休みに歯を磨く人は64.5%になります。半分以上の方が磨いています。

歯を磨く理由としては、歯を綺麗にするというよりも口臭予防です。仕事をしている時に、同僚や得意先から「口臭が臭い」とは思われたくないですよね。

しかし、口腔ケアの専門家からすると、昼休みの歯磨きは絶対にするべきではありません。今回は、昼休みの歯磨きについて詳しく解説します。

昼休みに歯磨きをするべきではない2つの理由

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なぜ昼休みに歯磨きをするべきではないのでしょうか?下記の2つが理由となります。
 
 
・唾液がなくなってしまう

唾液には「洗浄作用」「再石灰化促進」「脱灰防止」などの効果があり、口腔ケアは唾液に左右されると言っても過言ではありません。

そして、唾液は食後すぐに多く分泌されます。しかし、歯磨きをすることで、せっかく作られた唾液が外に出てしまいます。

食後は唾液の分泌が多いことから、口の中の細菌は最も少ないタイミングです。歯磨きをする必要はないのです。
 
 
・歯が削られやすい

食後すぐのタイミングでは、歯がとても柔らかい状態なのをご存知でしょうか?

糖質を含む飲食をした後は、カルシウムやリン酸といったミネラルが溶け出した状態になります。この時は、歯はとても柔らかい状態なので、歯ブラシでゴシゴシこすると歯を痛めつけてしまいます。

さらに、歯磨き粉には「研磨剤」(歯の表面を削って汚れを落とす成分)が含まれています。食後の歯磨きは、最悪のタイミングなのです。

 

昼休み後にオススメのケア3選

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昼休み後のケアはどのようにすればいいのでしょうか?オススメの方法は「ガムを噛む」です。
 
 
・ガムを噛む

唾液を外に出さずに口臭をケアしたいのであれば、ガムを噛むことをオススメします。舌の上が綺麗になると同時に、唾液の確保につながります。

食後すぐのケアとしては「歯を磨かない」「唾液を出さない」のが鉄則です。

 
 
・デンタルフロスでプラークを除去する

食後30分〜60分は歯が柔らかい状態なので、その後にケアをしましょう。そして、歯磨きよりも「デンタルフロス」の利用をオススメします。

食事をすると、どうしても歯の間に食べかすが詰まってしまいます。食べかすを取り除くには、歯磨きよりもデンタルフロスの方が効果があります。

歯を傷つけること無く、歯垢を取り除きましょう。

 
 
・マウスウォッシュを使う

デンタルフロスを使うのは難しいという方には、マウスウォッシュをオススメします。私は「コンクールF」を愛用しています。

「コンクールF」は、歯医者さんでもよくオススメされている商品です。普通のマウスウォッシュと違い、水で薄めて使用する商品となっています。

100mlで1,000円近いので高いと思うかもしれませんが、薄めて使うため700回使用することができます。1日朝晩で2回使用したとしても、約1年間使用できるのです。

殺菌力が非常に高く、殺菌効果は12時間も持続します。使っていると、お口の中のネバつきが軽減されるのが分かります。

 

食べかすを取るのではなく「プラークコントロール」をしよう

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多くの方は、食べかすを取ることが「プラークコントロール」だと思っています。しかし、プラーク(歯垢)は食べかすではなく、「細菌のかたまり」です。

プラーク(歯垢)は、食べ物を食べてから作られるまでに24時間掛かります。つまり、食後すぐには虫歯・口臭の原因となるプラークは出来ません。

そして、プラークを取り除くのは唾液とデンタルフロスが重要となります。このことを意識して、昼休みの歯磨きを見直しましょう。




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